胡瓜の真夜中通信

胡瓜と真夜中をこよなく愛するアラサー女史が、日々の色々をまるで闇の微かな煌めきのように、名画の一コマのように切り取り過大解釈して綴ります。どうせ生きるならドラマがなきゃね。更新はたぶん真夜中。たぶん。

恋をするなら真夏日に

停電で電車が止まりました。
運転の見込みがないので振替で地下鉄に乗ろうと車両を降りたら、
すぐに動き出しますアナウンス、また急いで乗り込んでみました。
電車は二、三駅進んでまた止まってしまい、結局10分で進むところを1時間程かけて着いたわけです。

乗り換えて別の電車。
すでにもうクタクタで、乗り換えた先の電車にも、1時間半待たされた人たちはいっぱい乗ってたはず。
このまま普通に粛々とこの身を運んでください、それぞれみんな、修行僧のように黙りこくっています。
私は、普通ってとても尊いと気づきます。
常々、満員電車は修行です。

そんな時、イヤホンの向こう側から怒号が。
弾かれたようにみんなキョロキョロします、は、嘘で(本来の野次馬根性なんかは先の電車に忘れて来てるのです)ノロノロ首をあげ眉を潜めて声の先をのぞいたら、
中年の男女が怒鳴りあってました。
踏んだ踏まない、しょうがないじゃない、だったら謝れ、謝れよ!と。
怒鳴る怒鳴る。
絵に描いたような、みんなの、あ、らー。。。


顔の見えない「静かにしろ!」に、秒でまた静まり返る車内が、
なんというかとても、とても異様な空間だったのです。
爆竹が、仏壇用ロウソク消しで蓋される感じ。

でも私思ったんです。
この二人が恋に落ちる確率ってどれくらいだろう。
今日はマイナスからのスタートだったけれど、感情がニュートラルかそれ以上なら、
あらやだ踏んじゃった、ごめんなさい!😣いやいや、大丈夫ですよ😉揺れますよね、ここを持って😌
なんてやりとりも、あり得るわけです。
可能性はゼロじゃないの。

このヒステリックは、暑さと疲れによるものです、確実に。
肌も触れたくないの、見ず知らずの人とは。
気が立っちゃってしょうがないの、夏だから。
だったら、恋愛は夏にした方がいいかもねと思ったのです。
愛とか恋とか、そういうのは正気じゃ出来ません。
今までだんっっっぜん冬派でしたが、これからは夏を推奨します。
皆さん、恋をするなら真夏日に。
色々大目に見れるよ。

写真は、愛とか恋とかに頼らずただただ馬鹿だった10年前の我々の二日酔い・昼。