胡瓜の真夜中通信

胡瓜と真夜中をこよなく愛するアラサー女史が、日々の色々をまるで闇の微かな煌めきのように、名画の一コマのように切り取り過大解釈して綴ります。どうせ生きるならドラマがなきゃね。更新はたぶん真夜中。たぶん。

満員電車は修行。。。なの?

今日、仕事からの帰り道。いつもの通り帰宅ラッシュでギューギュー。
目の前には白髪のご老人、座っていても分かるほど腰の曲がった彼女だった。
その種の方を目の当たりにすると、急に保護能力?守護能力?的なのにスイッチが切り替わり、りんかい線が池袋のホームへ入った頃にはもう、彼女を守るための使命感で心は臨戦態勢MAXなのだった。
が! 池に着いた途端、スクッと立ち上がる彼女、まだ扉も開いてないのに目の前にズンと立ちはだかる彼女。立ちはだかってはいないか、背は私より低いので。
ギューギューの車内で、かろうじて体を扉へ向けた私を、私の背中を、彼女はグングンと押すではないか!!
あ、ま、待って、まだ出れないからさ、、、ばぁちゃん。。。
足元のもたつきはモロに心の声だったが、そんなもたつきをよそに、腰の曲がった彼女は私の脇腹あたりを押して前に、そしてあっとゆーまに扉の外へ。
それはもう、老将の如く。進みます。
未だもたつく足、私の臨戦態勢なんてものは、歩兵にも満たない感じですわ。

満員のホームで、まだ降りてこない連れを待ち立つ彼女の曲がった腰を見たとき思った。私はなんておこがましいだろう。そしてなんて恩着せがましかったんだろう。
守ろうなんて、100年早いわ。

老将への道は、まだまだまだまだ続きます。

写真は大阪のどこかの電車の優先席