胡瓜の真夜中通信

胡瓜と真夜中をこよなく愛するアラサー女史が、日々の色々をまるで闇の微かな煌めきのように、名画の一コマのように切り取り過大解釈して綴ります。どうせ生きるならドラマがなきゃね。更新はたぶん真夜中。たぶん。

vol.7 65歳だって

こんにちは。胡瓜です。

昨日は胡瓜父の誕生日でした。65歳。

60過ぎてもお肉が大好きな”じぃ”(一歳3ヶ月の孫にそう植えつけてる)の為に、昨日の晩御飯はステーキにしましたん。

まぁよく食べること。最近は脂がしつこくなってきたとか言いながらぺろりですわ。

 

じぃについては思うことが本当にたくさんあって、綺麗な想いだけではないその心をいろいろ思い出して書き綴ろうと思ったけど、やめた。

誰得にもならないから、私の中の未公開記事として、認めておこう。

 

代わりに一つ。

じぃは昔から、要するに青年時代から、エルヴィス・プレスリーが大好きだ。

かれこれもうたぶん50年来のファン。カラオケの18番は”Love me tender”と”好きにならずにいられない”(ベタ)だし、必ず歌まねでやけにキザに声を落としてしっとり歌いあげる。

ロックンロールの神様として崇め奉りまくっている。ビートルズだって憧れ続けたんだぞが口癖。。。そんなじぃはビートルズ聴かないけど。

おかげで胡瓜たち姉妹も幼い頃からその影響を受けまくり、ポップ?カルチャー?っていうの?ポップミュージック?そういうのにどっぷり浸かって育ってきたし、1人はそれで生計を立てるまでになっているから、じぃの英才教育あるいは洗脳教育は大成功と言えるでしょう。

 

そんな胡瓜家の姉たちの結婚披露宴では、じぃの為に必ずプレスリーの曲が一曲はかかって、長女のそれでももれなく”好きにならずにいられない”がかかった。

しかもじぃと腕を組んで登場するシーンで。。。

父と娘の行進、、、バージンロードではなくお色直しでの登場だったけど、大好きなプレスリーの曲に合わせて大好きな娘と歩く。それはそれはもう泣けるじゃん。なんか、感動じゃん。末っ子の胡瓜も、よかったね!じぃ!!と泣いてましたの。

そしたら式終わって叔父がね(じぃの弟)、

 

あれ、ちゃんにぃ(弟はじぃをこう呼ぶ)が歌ってたんでしょ?ちゃんにぃやっぱいい声してるわー!

 

って。。。

え?うそっしょ?

 

どう聴いてもプレスリーじゃん。自分の声で録音して、それに合わせて出てきたらそれもうギャグじゃん。手かけすぎじゃん。泣けないじゃん。ギャグじゃん。ギャグじゃん。

酔っ払うにもほどがあるぜおじちゃん、どんだけーー!!

 

もーーーーーそれ聞いてじぃ有頂天ですわ。やっぱり俺の声はプレスリーに似てるとかって言い出して。似てるんじゃなくて似せて歌ってるんでしょ。寄せてるんでしょ。韻の踏み方、息使い、バッチリだもんね!!!

 

それでもう一つ。

時代は私が生まれる前に遡ります。

昔の胡瓜家にはなんかいろんなたくさんのビデオテープがあって、なかにはもちろんプレスリーのライブ映像もありました。

ある日じぃ不在、姉三人が楽しみにしていたアニメかなにかを録画すると。

字もよくわかっていない姉たちがとりあえずで入れたビデオテープがまさかの”エルヴィス・オン・ステージ”

 

後日、父休みにエルヴィス鑑賞。ビデオテープ入れた瞬間わけわからんアニメが流れてきて発狂。

幼稚園児三人を正座させて説教。かわいそうな姉たち

そんなに大事なのに、テープの録画防止チップ折らなかったじぃが悪いのにさ

 

それで最後に。

胡瓜は姉三人と歳が離れています。

だからもちろん、両親も歳を取って産んだ子なわけで。

小学校1年生、初めての運動会に、そういう行事には一回も来たことなかったじぃが観にきました。一回も来ないってのもどうなんだろうね。。。

それで、1年生は親子競技があって、私はまさかのじぃと参戦することに。

 

競技は、自分が手に取った文字を指定のパネルに貼って、チームで一つのパネルを完成させると。要するにチーム戦。

当然張り切るじぃ。それなのに、どうしてそんな格好で来たの?って幼心に思うくらい浮いているファッション、そして革靴。ねぇなんで?

 

事前にルールを説明してる時も、

”楽しみだな!”とか、”両面テープを剥がせばいいんだな?!”とか”胡瓜、早く走れるのか?!”とか興奮して言ってるんだけど、

じぃってなんせ声がダミ声で、太くて低くて響くんですよ。デカイんですよ。

 

そんな感じで競技が始まっていよいよ胡瓜の番。

運動にはちょうーーーーーーーー自信があるじぃはボックスまでぶっちぎりで走って行きます。手をつないで。もう、胡瓜の足もつれそうだよ父さん。。。

ボックスにある文字を手に取って折り返しを走る!走る!早すぎる!

すぐにパネルの前に着いたものの、胡瓜はもたもたして両面テープがなかなか剥がれない。

こういう時って焦ってるから余計に剥がれないんだよね。

それをみてしびれを切らせたじぃがビリッと剥がした

 

ら、

 

テープごとごっそり取れちゃった

けどそんなことにも気づいていないじぃは無我夢中でパネルに貼ります!

案の定付きません!けどそんなこと知りません!

一目散にチームのもとへ戻るじぃ。あたふたしている先生のその姿、今でも覚えてる。手を引かれながら、足をもたつかせながら、後ろ振り返りながら走ってたから。ごめんね先生

 

結果、チームは勝ったんだけど、その場に両面テープがあるわけもなく、パネルは私が手にした文字の部分だけ空欄のまま競技終了。。。

その後、役目を終えたじぃはもう運動会に用はないので、さっさと帰りたがってました!

 

じぃ、お誕生日おめでとう!長生きしてね♡

 

あぁ、もう一つおまけに。

胡瓜家では三女が一番最初に結婚したんですが、その結婚式の翌日。

朝起きてリビングでうたた寝してたら誰かの啜り泣きの声で本気起きした。

後ろの和室を覗くと布団の上でじぃがめっちゃ泣いてた。。。笑 

姉ちゃん愛されてるね!