胡瓜の真夜中通信

胡瓜と真夜中をこよなく愛するアラサー女史が、日々の色々をまるで闇の微かな煌めきのように、名画の一コマのように切り取り過大解釈して綴ります。どうせ生きるならドラマがなきゃね。更新はたぶん真夜中。たぶん。

大陸の血が騒ぐぜってか

時たま、馬鹿をやらかします。

土曜日の朝は毎週、早くから表参道に繰り出して、
通っているスクールの課題をやってます。
一週間、課題のために考えを巡らせて、
超集中で課題に挑む朝の2時間くらいをとても大事にしています。
人気がまだ少ない明治神宮前の並木道の暑さはなんとも心地が良くて、
スクールが終わってスターバックス表参道B-side店に来る頃、秋も行ってしまって私はしみじみ今のこの半年間を思い出し、
数々の課題や、そのために生きていた時間や物語とか、
いつもの通り大げさに感傷に浸るんだろうなと思うほどに毎週オートマ化された朝の2時間なんです。

その日も漏れずに早起きして行きましたよスターバックス表参道B-side店に。
で、機械化されててそのまま注文しましたよ。アイスラテトールサイズ。
いつものところに座ってカバン見ましたよ。
そしたらなんと、原稿用紙忘れてましたよ。
一体どうしたんだ私!
このバカバカバカバカ。ドアホ!

これじゃあただのラテ飲みに来ただけ人間。
そんなことは私以外の誰もしらないけど、
急激に恥ずかしさと悔しさとが込み上げて来て笑うしかないし、
笑うまいと思っても朝からの一連の流れが頭から離れなくて勝手に再生されて肩がプルプル笑い出し、それでもやっぱり悔しいからとりあえず15分くらい座ってた。
スカした顔でラテ飲むんじゃないよまったく!

あがいたって結果は同じ。

帰って原稿用紙持ってまた出直すしかないんだ。
授業は午後出るしかないんだ。
それでいいじゃない、この世の終わりじゃないだけいいじゃない。
せめてもの救いは、迷いに迷ってメキシカンサラダラップを買わなかったこと。
買っていたらただのサラダラップ食べに来ただけ人間、誰にも知られることのない羞恥心で尚更完全に心折れてた。
ズタボロブロークンハート。

ここまではInstagramにもあげたんですが、実は続きがあります。
この後家に帰り、家族に馬鹿だ阿保だと散々言われ笑われ、姪には頭を撫でられ、
やっぱり15分ほど休んでまた表参道に繰り出しました。
別にさ、こうなっちゃったんだから家の近くで課題しても良くない?
けどそうは問屋がおろさなかった。(←これ前回記事のブルックリンパーラーの店員さん知らなかった)
そうは私のズタボロブロークンハートが許さなかったので、
またスターバックス表参道B-side店まで出向き、
ようやく胸を張ってアイスコーヒーにメキシカンサラダラップを頼んで席に着きました。

いつもの席にはすでに先客がいたので別の席に座ったら、
お隣は中年と初老の外国人男性二人、英語で熱心に話してます。
私は構わず鉛筆を走らせます。
書きます書きます、朝の屈辱を払拭する如く。書き殴ります。
ちなみに、鬼の親子のワンシーンを書いてました。
(結果、思っていた以上に切ない出来になりました、まるで私の心を反映するかのように。魂は宿ります宿ります)

話していたのは主に初老の男性の方で、中年男性は黙って熱心に頷いている。
良きところで中年男性は、次の再開を約束をして去りました。

五分?十分?
黙々と書き進める私、右に熱視線を感じながら。
こうなったら話しかけられるのはもう必然の流れよ。

英語で。
あなた何やってるの?
あ、シナリオ書いてるの、課題なの。
いつも思うんだけど、縦書きって不思議!
ネットのテキストとか全部横書きじゃん!

て感じで話が弾みまして、20年以上日本に住んでるステフおじさんの日本語の疑問を聞くことに。
彼はどうやらアメリカンで、アイルランド語ゲール語を学んで日記を書いているよう。
日記を一部見せてくれたけど、
勤勉でとても感心しました。
なるほど、若さの秘訣は学びの姿勢か。

課題終わらせなきゃいけなかったけど面白かったのでそのまま話します。
周りのみんなも、え?この二人知り合いやったん?的に見てきます。

そんな中、ステフが言った衝撃の一言。
僕は君が、韓国人だと思ったんだー。


!!!!!!!!!

だってとてもフレンドリーだからー。
日本人は僕が話しかけてもあんま反応してくれないんだよー。

って。
あぁ、滲み出る、アイデンティティたるや。
衝撃で物も言えんかった。
いや、言った。すぐさまステフに言った。
日本生まれ日本育ち、でも血は韓国。

どおりでねー!!って笑顔が帰ってきたのは言わずともお察しのことでしょう。

ちなみに、以前韓国では二回、モンゴリアンに間違えられてます。
どゆことなん?
私の丸くて平べったい顔よ。
一体どこまで大陸顔なん?